【クラシックとスピリチュアルの意外な関係】モーツァルト効果・脳の機能向上・能力開発・歌うことでチャクラの活性化にも効果的!《ベストクラシック大全集・保存版2》
本記事、ベストクラシック大全集・パート1では、特にスターである声楽家たちにスポットを当てて、まとめてみました。
なお、鍛え上げられた人間の、生の歌声は、ビデオやCDとは比較にならないほど、素晴らしいので、機会がありましたら、ぜひ劇場に足を運ばれることを、お勧めします。
1.声楽家と十八番のオペラアリア
神が創りたもうた、最も偉大な楽器は、ほかならぬ「人間」です。
「歌を聴くだけで、その人の人間性が、全てがバレてしまう」と、知り合いのバイオリニストが言っていました。
これは、まさしく、至言だと思います。
筆者は、当地のメトロポリタンオペラのオーディションを観に行くのが楽しみで、良く行くのですが、その人の歌を聴いているだけで、
「あー、もう何回この歌を歌ったことか!もう歌い飽きた!」「私って、凄いでしょ!」といった心情や、ビビっている緊張感が全部こちらに伝わってくるのです。
不思議なことに、これはクラシック以外では、判らないのですが、クラシックでは、なぜか気持ちが、「筒抜け」になるのです。
おそらく、魂を込めて、歌うからだと思います。
そう考えると、人前で、クラシック音楽を歌うことって、ある意味コワいことですよね。
自分がどんな人間なのかを、表明する行為と言えるわけですから。
思い起こしてみると、中学校の時、歌のテストがあったのですが、クラスの男子の、G君が歌ったことを今でも鮮明に覚えています。
先生の伴奏ありか無しかを選択できるのですが、彼は珍しく、アカペラを選びました。
ピアノの伴奏があった方が、下手なのを誤魔化せますし、歌を引き立ててもくれるので、普通は、伴奏ありを選びますが、彼は違いました。
彼は、決して、「歌が上手い」部類に入るわけではないのですが、クラス全員に注目されていながらも、自分の歌がみんなからどう評価されるかということを、一切気にすることなく、プレッシャーもビビりも一ミリもなく、自分流のテンポと音楽様式で、堂々と大きな声で、最後まで歌い上げました。
筆者はこの時、ある種の感動を覚えたと同時に、G君の人となりを見た気がしました。
G君は、クラスで、どういう男子だったかというと、いつも朗らかなムードメーカーで、しかも人を思いやれる優しい男子でした。
しかし、内面としての彼は、堂々として男らしい性格であり、だからこそ、人を思いやれる余裕があったのだと思います。
つまり、彼の歌は、彼の性格そのものだったのです。
というわけで、たくさんの声を聴いてきた、「耳」の肥えた筆者が、太鼓判を押す声楽家たちを、その十八番と共にご紹介してまいります!
1.アンナ・ネトレプコ
【声質:甘口のワイン。セクシーで、丸みがあって、酔わせる。】
文句なしの、美貌と美声の持ち主。
若い時には、女優のような卓越した美貌とスタイルだったのが、年齢を重ねて、肝っ玉母さん(失礼!)のような体形になったのには、度肝を抜かれましたが(「えっ、コレ、おんなじ人!?」)、
その分、声に円熟味が出て、トゥーランドットのようなドラマティコの曲も、パワフルに歌えるようになったので、やはり多くのオペラ歌手の体形がふくよかなのには、それなりの理由があるのだと納得しました。
「自分が街を歩けば、男性がみんな虜になる」というムゼッタのアリアは、声質・ビジュアル共に、彼女にピッタリのアリア。
プッチーニ作ラ・ボエームから、ムザッタのアリア
2.キリ・テ・カナワ
【声質:アップルパイのように甘く、ホッとする温かな声】
教科書、お手本、半端ない安定感といえば、このディーバ。デイムの称号に相応しい、安定した歌唱力・声質。
オールラウンドプレーヤーで、どの曲を歌わせても、こちらの期待するレベルに応えてくれます。
「この曲は、どう歌ったらいいのか・・・」と、解釈を迷ったときには、この人を聴いておけば、間違いがありません。自己流の変なアレンジもなく、聴いていて安心します。
初めてこの方の声を聴いたのは、「眺めの良い部屋」の映画の中のBGMですが、実に効果的に使用されていました。
「愛を知らなければ、人生なんて、無価値に等しい」みたいな情熱的な曲で、この曲は、筆者にとって、永遠にベストワンの曲です。
プッチーニ作、ラ・ロンディーンの、ドレッタのアリア
3.チェチリア・バルトリ
【声質:平和の象徴、白い鳩】
この人の武器は、なんといっても、他の追随を許さないアジリタ。
アジリタとは、声の柔軟な動きのことで、細かい音の動きを、スピーディーに正確に歌い上げるテクニックのこと。
これは、難易度が高く、生まれつき、出来る人とできない人がいるのではないかと思われます。
ふつうは、コロラトゥーラのような軽い声質の人が得意なのですが、彼女は結構太い声質なのに、やってのけるので、希少性が高いのです。
もう一つの武器は、メッツォソプラノなのに、ソプラノの曲も歌いこなすところ。
彼女は、確か母親もオペラ歌手ということで、お母様が、彼女がお腹の中にいる時から「たくさんの才能に恵まれた子供になりますように」という願いを込めたのではないかと、推測しています。
彼女のアジリタのテクニックを存分に駆使したのが、この曲、ビバルディの、agitata da due venti。
4.レネ・フレミング
【声質:ホイップクリームとカスタードクリームの入ったシュークリーム】
圧倒的な美声。
おそらく現存する声楽家の中で、ひいき目なしに、一番の美声の持ち主です。
彼女のリサイタルを、最前列ど真ん中で聴く恩恵に浴しましたが、とにかく圧巻の一言。美しいうえに、声のボリュームが凄い!ホール全体が、彼女の美声で包まれました。
たとえるなら、筆者にとって、ずっと女神のような存在だったのですが、なぜ、その女神さまを4位に据えたのかというと、曲をアレンジする、「クセ」が気になりはじめたからです。
「この人の歌は、全部ジャズに聴こえる」と、評価した人がいましたが、それもそのはずで、彼女は、デビュー前、ジャズハウスで、ジャズを歌っていたのです。
筆者は、特にモーツァルトなど、既に完璧な曲をアレンジするのが、好きではないのですが、声楽家がアレンジするのを聴いているうちに、自分にもそのクセがうつってしまうので、聴かないようにしています。
彼女の美声を活かした曲は、数多くあり、特にBeautiful VoiceというCDが、その傑作集となっています。その中の代表的な1曲が、こちらです。
シャルペンティエールのルイーズから、Depuis le jour
5.マリア・カラス
【声質:スルメ(注:誉め言葉)】
マリア・カラスを語らずして、オペラを語ることはできません!
そのくらい、マリア・カラスは、レジェンドです。
ただ、初めて彼女の歌声を聴いた時には、あまりに予想と違っていて、ビックリしました。
レネ・フレミングのような甘い声質を予想していたからです。
「えっ?これが、かのマリア・カラスの声??」
でも不思議なのですが、聴けば聴くほど、味が出てくるのです。そう、まるでスルメのよう!
なんていうか、オペラって、ある意味、日本の演歌に通じるものがあるわけです。
どちらかというと、ハッピー♪な曲よりも、哀愁とか、苦しみとか、そういうものをテーマにしているものが多い。
彼女の歌声を聴いていると、その心情が、こちらにも、ヒシヒシと伝わってくるわけです。
それが、レジェンドたるゆえんなのでしょう。
彼女の代表作は、数々ありますので、どれにするか迷ったのですが、
たまたま、「呪わしきこの美貌」を歌っているベストな人を探すために、ビデオをいくつか観ていました。
ところで、「呪わしきこの美貌」、一度言ってみたい台詞です。
というわけで、検索で上がってきた数名の方のビデオを拝見しましたが、この曲は、オーケストラとの呼吸を合わせるのが難しいのか、肝心なところでタイミングやテンポがズレているものが見受けられました。
そこで、マリア・カラスのビデオを観たところ、普通は、指揮者に歌手とオケが合わせるものですが、彼女の場合、マリア・カラスに、みんなが合わせているようなのです!!
指揮者ではなく、マリア・カラスが、みんなを引っ張っているように見えます。
もちろん入念なリハーサルをした後なのでしょうけど、「さすが、レジェンドは違う!」ということで、ドラマティックな曲、ヴェルディ作ドン・カルロから呪わしき美貌を選びました。
6.ミレッラ・フレーニ
【声質:ハチミツのように、甘くまろやか】
ミレッラ・フレーニは、悲劇を歌っても、悲劇に聴こえないのではないか、というくらい、スイートな声質です。
彼女は、私生活でも、たしか、お孫さんもいらっしゃり、幸せいっぱいな方だと、以前何かで読んだことがありますが、そのような平和で満ち足りたプライベートが、甘く平和な声から伝わってきます。
彼女の甘美な声質が活かされた、ラ・ボエームから、薄幸のヒロイン、ミミのアリア、Si mi chiamano mimi。
「Mi chiamano Mimì(私の名はミミ)」の解説(歌詞・対訳)~ラ・ボエーム~
7.マリオ・デル・モナコ
【ルックス・声・歌唱力の全てを兼ね備えた稀代の大スター】
一般的には、「麒麟です」みたいな、低い声に女性は惹かれるものですが、筆者は、断然高い声なのです。
日本人で言えば、Issaさんのような声ですね。
で、オペラ歌手もしかりで、バス、バリトンではなく、テナーが好きです。
なかでも、マリオ・デル・モナコには、ハートを撃ち抜かれました!美しい声だけでなく、俳優張りのルックス!
ちなみに、筆者が長い間師事していたドイツ人のテナーの先生に似ています。
これぞ、オペラ!という名曲。妻を寝取られた男の苦悩を歌った曲、レオンカヴァッロ作、道化師から「衣装をつけろ」。
8.ジュリア・レスヘネバ
【声質:天使の声】
この人が歌えば、どの曲もバロックに聴こえてしまうくらい、澄み切った歌声。この人の曲をBGMでかけていれば、ガチで天使が降りてきそうです。
この人も、アジリタが得意なので、チェチリア・バルトリの、元気がはち切れそうなビバルディと聞き比べてみるのも、面白いです。「同じ曲でも、声楽家の解釈によって、ここまで違うんだ!」と驚きます。
ヘンデルを得意としています。この曲も、筆者のお気に入りの一曲です。
ヘンデル作・Lascia Chio pianga.
9.ブリン・ターフェル
【ホットココアのような深みのある声質と天才的な歌唱力】
バリトンで、とても気に入っているのが、この人です。
ドン・ジョバンニは好きなオペラなので、沢山観てきましたが、個人的には、この人のドン・ジョバンニがイチオシ。
ドン・ジョバンニは、付き人のレポレッロもバリトンなので、この人は、両方の役をこなすのですが、どちらをやらせても、完璧。声質が良いだけでなく、表現力豊かで、歌唱力も素晴らしい声楽家です。
メトロポリタンオペラ・ドン・ジョバンニ
10.アンナ・トモワ・シントウ
【「私、絶対に失敗しないので」・全てにおいて完璧】
アンナ・トモワ・シントウは、歌唱力・技術共に、盤石。
「大丈夫、私に任せなさい。大船に乗ったつもりで、いなさい」という感じ。
聴いた後、必ず「巧い!!」と、言わずにはいられない。
欠点や失敗がひとつも見当たらない、パーフェクトな歌唱力。
「この曲は、こんな風に歌うのが理想」という、その理想通りに歌ってくれます。
ヴェルディ作・運命の力から、Pace, mio Dio
11.ダイアナ・ダムラウ
【迫力ある演技・「夜の女王」の代名詞】
モーツァルトの「夜の女王」が歌えれば、オペラ歌手として食いっぱぐれないだろう、という難易度の高いアリア。
これは、おなじみのアリアなので、聴いたことがある方も多いと思います。
コンクールでこれを歌って、撃沈している方を見たことがありますが、なにしろ、高いキーをずっと出し続けるのは、至難の業です。
ダムラウは、これをいとも簡単にやってのける、テクニックの持ち主。感情表現も豊か。
オペラ歌手になるために生まれてきたような逸材です。
魔笛から、夜の女王のアリア
12.オルガ・ペレチャッコ
【声質:煌びやかで、張りのある声】
ネトレプコ同様に、女優張りの卓越したビジュアルを持ったオルガ・ペレチャッコ。
美貌だけではなく、技術もしっかりしたものをもっています。
高音をコロコロ転がすのを得意とした、コロラトゥーラ・ソプラノです。
彼女の声質とテクニックを活かした、ヨハン・シュトラウスのこうもりから、Mein Herr Marquis!
13.アイダ・ガリフッリーナ
【マネキンのような完璧なビジュアルと優等生的な歌い方】
アイダ・ガリフッリーナも、前述のネトレプコ、ペレチャッコ、レスヘネバの3人に続いて、ロシア人ということで、ロシアの歌手層の厚さを感じさせますね。
沢山の歌手のバージョンがある、この名曲、ジャンニスキッキから、「私のお父さん」をセレクトしました。
O mio babbino caro
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