腸内環境を整えて『リーキーガッド』を修復する!パート1。健康に良いはずの自然食が実は「有害」だった?
現在は、健康に良いとされているスーパーフードや心身を元気にしてくれるお野菜が豊富に出回っています。
でも、もし原因不明の体の不調が、一見すると、身体にとって有益とされているそうした食品に原因があるとしたら・・・?
実は、近年では、そうした可能性も無きにしも非ずということが解明されてきているのです。
筆者(ATHENA)は、過去に冷え性を治そうとして、生野菜を徹底して避けて、温野菜のみを食べていたところ、冷え性が一向に治らず、実は逆効果だということを、数年後に知り、コペルニクス的転回のようなショックを受けた経験があります。
それ以外にも、自分が健康に良いと信じて疑わずに数年間食べ続けてきたものが、実は必ずしも、健康に良いわけではなく、むしろ有害かもしれないという情報を発見したことがあります。
健康に良しとされているものが、実は、体に良くない。まさに、パラドックス(逆説)です。
そこで、本記事では、常識を覆すような、「実は避けた方が良い可能性がある」食品をご紹介していきます。
なお、ご本人との相性や健康状態が大きく左右しますので、ここに挙げられた食品でも必ずしも、何らかのダメージを受けるとは限らないことも付記しておきます。
1.体に有害な自然食?
「いやいや、自然食は体に良いに決まってるでしょ?だから、『自然食』というネーミングなんだし」。
そう思われるのも無理はありません。でも、マクロビオティック実践者に、意外にも早逝されている人が多いと聞いたことはありませんか?
筆者は人づてには聞いたことがありますが、自分の身近には、そうした方がいらっしゃらないので、「自然食系の都市伝説」くらいに捉えていました。「ある日」までは。そのある日とは、衝撃的なことを知った日です。
都内に、こだわりぬいた100%オーガニックのパン屋さんがありました。石窯オーブンであることは勿論、仕込みの水にまでこだわったパン職人のお店です。
この店のパンを初めて食べたときの鮮烈な衝撃は、今でもハッキリと覚えています。試食で一切れいただいたのですが、口に含んだ瞬間「ウワッ!なにこれ美味しい!」という言葉が、口をついて出てきたのです。
この店のパンのデメリットは、ここのパンを食べると、他店のパンが食べられなくなってしまうことです。それくらい「パンの宝石」というレベルの美味しさでした。
数年前に、このパン屋さんのホームページを開いたところ、「訃報」が掲載されていました。驚くことに、ご主人がご病気で急逝されたとのことでした。
あれほどこだわったパンを作られていたわけですから、100%かどうかは判りませんが、毎日オーガニックの食事をしていたはずです。しかも、美味しくて健康なパンをたくさんの人に提供することで、莫大な善のカルマを積んできたはずです。それなのに、ご病気で急逝されるなんて、なんという運命の皮肉なのでしょうか。
都市伝説が事実であることを知ることになった日でした。
2.体に有害な成分を含む植物は、実際にある!
ジャガイモの芽にはソラニンという毒素が含まれており、ほうれん草には、シュウ酸が含まれていることは、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
筆者もこのレベルは、結構前から知識として知っていました。
しかし、その後も、実際には、ジャガイモやほうれん草だけでなく、たくさんの野菜や植物が、微量の毒素を蓄えていることを知るようになりました。
植物は、人間に対して無抵抗に食べられているように見えますが、実際には、植物にも生存本能があり、捕食されまいとして、毒を蓄えているのです。
外敵に対して抵抗している植物の最たるものが、食虫植物ですよね。
筆者は、免疫力を高めるために、エキナセアのハーブティーを常飲しています。ある日、ハーブティーを飲んだ後に、腸が反応して腹部に痒みを感じ、アレルギー症状ではないかと訝しみました。
でも、免疫力を高める効果を持つハーブが、アレルギー症状を起こすなんて、そんな「矛盾」があるはずがない、と思いつつも、ネットで調べたところ、実際に菊花アレルギーというのが存在することを発見したのです!
キク科に属するハーブはほかにもあり、催眠作用のあるカモマイルなどもそうです。
菊花アレルギーというと、いかにも、無害なものに対して、体が外敵とみなして抗体を作るという、異常な反応をしているかのように聞こえますが、実際には、キク科には、天然毒素が含まれるものがあるのです。
つまり、●●アレルギーというと、人間の免疫系が、過剰反応しているかのようですが、体が抗体を作るのは、実際に、それらに毒素が含まれているからであり、体は正常な反応をしているということなのです。
たとえば、漆の木やお椀にまでかぶれる人がいますが、漆には、実際に、「ウルシオール」という毒素が含まれているので、「かぶれ」は、異常でもなんでもなく、毒素に対する体の正常な反応なのです。
アレルギーの代表的なものを挙げますと、そばアレルギー、大豆アレルギーなどがありますが、こうした反応は異常ではなく、自然なリアクションだったのです!
というのは、詳細は後述しますが、そば、大豆にも、毒素が含まれているからです!
植物は、一見すると、従順で意思を持たないかのように見えますが、実際には、桜の木やタンポポなどを見ればお判りの通り、アスファルトを押し上げるほどのパワーを持っています。
アスファルトで固められても、それを打ち破って出てくるほどのパワーを持った動物はいるでしょうか?
別記事でもお伝えしたかもしれませんが、筆者は、野生のバラの香りを何度も嗅いでいたところ、バラはそのことが迷惑だったらしく(バラ:「私の香りを勝手に嗅ぐな!」)、その後に復讐されたことがあります(苦笑)。
当方としては、ただ純粋に美しいバラの芳香を楽しんでいただけで、一切悪気はなかったのですが、そのような言い分は通用しませんでした。「きれいな花にはトゲがある」とは、良く言ったものです。実際、バラ科アレルギーというものもあります。
植物は、その内に強靭な意思をもっているものがいる、ということです。
3.人体に有害な成分を含む食品
レクチン
医学博士スティーブン・R・ガンドリー氏は、一般的に「健康に良い」とされている玄米、そば、大豆、トマト、かぼちゃなど食材には、「レクチン」というタンパク質が含まれており、これが、実は肥満、糖尿病、自己免疫疾患などの原因という可能性があるという説を、「The Plant Paradox (「食のパラドックス」)」の中で提唱しています。
こうした食材を常食していて、アレルギー反応のような、何らかの不調が体に表れているなら、もしかすると、これらの食品がその原因であるかもしれません。
その場合は、レクチンを食生活から取り除くことで、症状が軽減する可能性があります。
実際に、レクチンを食生活から取り除く、レクチンフリー・ダイエットを実践することで、尋常性乾癬が改善されたケースがあるという報告があります。
実をいうと、筆者はベジタリアンですが、レクチンが含まれる食材の中には、食べるとお腹が緩くなったり、味が不味いと感じたり、なぜか食べたいと思わない食材が結構含まれていて、驚きました。
身体は、ちゃんと味覚と反応で教えてくれていたわけです。
【レクチンとは?】
レクチンは、比較的最近になって見つかった、動植物の体内に認められる、タンパク質の総称で、1884年に血液型の研究をしている過程で発見されました。
レクチンは、穀類、豆類、ナス科、カボチャなどの野菜類、それも特に外皮や種子に大量に含まれています。もともとは、植物が捕食動物から身を守るために生成する物質で、捕食されると動物の体内で、特に多糖類やシアル酸と結合します。
この作用によって、捕食動物の体内で細胞間の結合を阻害して、炎症などの有害な反応を起こすとされています。
レクチンは植物だけでなく、レクチン入りの豆やコーンを飼料として育った牛などからとれる乳や肉にも含有されます。レクチンの豊富な餌で飼育された鶏や養殖魚にも、同様のことが言えます。
【レクチンを食べることで、体内で起こること】
次に、レクチンを大量に含有する食品を摂ることで、どのような現象が起こるかを説明します。
腸管表面の粘膜はわずか細胞1つ分の薄さになっています。その薄い腸壁が1枚の細胞の層で、内臓の中と外を隔てる、「バリア」を形成しています。
腸壁の細胞はビタミン、ミネラル、脂肪、糖、単純なタンパク質は吸収できますが、レクチンのような比較的大きなタンパク質は吸収できないようになっています。
腸管の粘膜が健康な状態なら、レクチンは腸粘膜細胞の間を通過しません。ところが、腸内環境が悪化していると、レクチンは、腸の粘膜の細胞間をこじ開けて、そこから「腸もれ」が起こり、レクチンが腸の外にもれだします。これが、いわゆる「リーキーガット」の状態です。
レクチンは人体中の他のタンパク質とそっくりに振る舞う「分子凝態」という方法で身を守っているため、身体の免疫系をすり抜けることが出来ます。あるいは、細胞の受容体に結合してホルモンのように振る舞ったり、ホルモンを遮断したりすることで、体内の情報伝達を妨害し、混乱を誘発します。
さらに、レクチンはレクチンとよく似た構造を持つ重要な組織を免疫細胞に攻撃をさせます。こうして、免疫系が活性化されると腸管、脳、関節、唾液腺、皮膚、血管などの臓器が炎症を起こします。
結果的にこうした慢性炎症が、肥満、がん、糖尿病、自己免疫疾患などが発症する原因であるというのが、前述のガンドリー博士の理論です。
【レクチンを含む食品】
乳製品、穀物、雑穀、フルーツ、種子、卵、豆類全般(もやしのようなスプラウトも含む)、カシューナッツ、チアシード、ナス科の植物(トマト、ナス、ピーマン、ジャガイモ)、カボチャ、メロン、キュウリ、コーン、キャノーラ油などのオメガ6系の植物油、牛肉などの畜肉
【レクチンフリー・ダイエットで推奨されている食品】
葉物野菜、ナッツ全般、ココナッツ(ミルク・クリーム)、ダークチョコレート、海藻類、きのこ類、アブラナ科の野菜(ブロッコリー、キャベツ等)、オクラ、玉ネギ、サツマイモ、サトイモ、こんにゃく、柿、味噌など。
たんぱく質は、魚介類(1日200g以下)や放牧鶏(1日100g以下)から、摂取します。
油分は、ココナッツオイル 、ゴマ油、エキストラバージンオリーブオイル、亜麻仁油、エゴマ油など
飲み物で推奨できるのは、ミネラルウォーター、上記でOKとされている野菜で作られたジュースやスムージー、緑茶、ハーブティーです。なお、ハーブの中には、アレルギー作用を起こしやすいものがありますので注意しましょう。特にカモマイル、エキナセア、マリゴールドなどのキク科のハーブ類が該当します。
過敏性腸症候群の場合など、一般に推奨されていても、合わない食品もありますので、体の反応をみて調整しましょう。
4.対策編
いかがでしょう。いくらレクチンを含むからと言って、穀物一切を断つダイエットはちょっと現実的ではないですよね。
そこで、レクチンを控えめにした、下記のダイエットを提案いたします。
●レクチンを含む食品を控える。特に小麦粉。小麦粉を控えるだけで、症状がすぐに改善される、という声を良く聞きます。
●できる限り、ストレスを溜めないようにする
●一口、最低20~30回は噛む
●呼吸に意識を集中する瞑想をして、腸に手を当てて、光を注ぎ入れるビジュアライゼーションをする。腸が修復されて光り輝いているイメージをします。
●朝食抜きなど、プチ断食を行って、腸にもお休みを与える
●相性が悪いもの、アレルギーが起こるものを、無理して食べないこと。
お子さんにも、「食べないと強くなれないよ!」などと言って、嫌いな食べ物を強制しないことです。給食でそばを無理に食べて命を落とした悲劇がありますよね。体に合わない食べ物を克服する必要なんてないのです。嫌なものは嫌で良いんです。
筆者は、トマトを食べると、お腹が緩くなり、夜中にトイレに起きることから、よほど冷えがキツイ食べ物だと経験から知っていて、食べないようにしていました。ピーマンも、独特の苦みが嫌で、ほぼ食べていません。
また、山菜類は、味が好きだったのですが、食べたら腸内環境が即効でダメになったので、これも、あまり体に良くないんだろうと、経験から学びました。ですから、これらに毒素が含まれていることを知った時、「やっぱり!」と合点がいったのです。
このように、体は、リアクションで教えてくれていますから、それに素直なることです。
食べ物はすべて相性です。Aさんがそばを食べて大丈夫でも、Bさんがそばをたべて大丈夫とは限りません。その人の体質・持っている酵素などによって、合う合わないが全部違います。
体が喜ぶものを食べて、体が拒否するものを食べない。あるいは、ネガティブリアクションを起こすものを食べない。それが腸内環境をベストな状態にするコツです。
まとめ
いかがでしょうか?
驚愕の内容ですよね。
健康に有害な可能性がある食品のリストはまだありますので、この続きはパート2でお伝えいたします。
不老不死・アンチエイジングに関連する記事
『花粉症が治るかも?完治、軽減する3つの簡単な方法とは』1週間程度で改善することも。
2022年3月14日
【幸福を呼ぶアロマセラピー「永久保存版」:アロマセラピーはホリスティックに心身を癒すベストメソッド!Part2自分に合ったアロマオイルを見つけよう!】
2022年1月6日
『温活とは?』冷え取り健康法。冷えは万病のもと!温活のススメ。体温を上げると病気が治る!免疫力もアップ!冷え取りの抜本的な解決策は実は○の健康!厚着ではない!
2021年12月24日